あるところに、天国がありました。
今から一年前、カボチャ畑に埋められた4人は、
天使のはからいで天国に住めることになりました。
いくら天国と言っても下界となんら変わりはありません。
いつも通り気ままに4人は永遠に終わることのない日々を過ごしていました。
そんな4人の家に天使が尋ねてきました。
「もうすぐ一年ね。毎日楽しい?」
「うん、ここには争い事も無いし、楽しく暮らしているよ」
「もうすぐハロウィンね。」
「あぁ、今ちょうどその話をしていたところだったんだ。」
「もう一度ハロウィンにあの町へ行けないかな?」
「僕らはもう天に召された身だから、あまり良いことではないってことはわかってるよ
。
ただ、お別れを言っていない人がいたのを思い出したんだ」
「一年前、生き返らせてもらったときはさ、
おれたち脳みそ腐ってたから、彼のことが思い出せなくなってたんだ」
「もう一度、彼のいる町に行きたいな」
天使はにっこり笑うと、言いました。
「わかったわ、どこへ行きたいのか案内して?」
「本当に?!」