ガイとリップは双児です。

ママはヒステリックで、パパはいつも仕事でいない。

親友はお互い1人だけ

ガイはリップが親友で、リップの親友はガイなのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




10月31日、ガイとリップの家に、一通の招待状が届きました。



オレンジの、光沢のある、まるでエナメルのような紙の封筒には、
黒い文字で 「ガイとリップへ」 とだけ書かれていました。



ガイは考えました。
「ママに見つからないように部屋に持って行こう。」



そう言って、シャツのお腹の辺りに封筒を押し込むと、
素知らぬ顔で家に入って行きました。
リップも続きます。

 

 

ガイとリップは、2人の部屋で、一緒に寝ているベッドに寝そべり、
ふとんをかぶりながら封筒を開けました。

そこには、こう書いてありました。

『 初めまして、私は移動サーカス団の団長、 ハロウィーナと申します。
  今夜、丑三つ時に君達の家の裏の森に テントを貼ります。
  普通では見られないショウをいたします。
  ぜひ来て下さい。お金はいりません、この手紙が招待状です。    』

 

2人は顔を見合わせました。


「わたしたち、お呼ばれされているのね!」
「そうだよリップ!サーカスなんて見たことある?!」
リップは頭が取れるくらいに頭を振りました。

 

封筒には、紙がもう一枚、入っていました。



〜お約束〜
  ・おめかしして来ること。
  ・誰にも内緒にすること。
  ・パパとママにも内緒にすること。
  ・マシュマロとキャラメルとチョコレート、
それからクッキーを持って来ること。

 

2人は急いで台所へ向かいました。

戸棚を開けると、お菓子の入ったブリキの缶 。
中にはリップのお菓子がたくさん入っています。

 

 

2人はになるのを待ちました。

 

 

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