僕が頭蓋骨を盗んで3ヶ月が経った。

季節は秋。
木々も色付いて来た。

頭蓋骨を盗んでから、毎晩夢枕に悩まされていながらもやり過ごしていたが、

十月に入ると、僕の生活は一変した。

 

 

毎晩現れる彼は、
寝室のドアを乱暴に開け、
僕の枕元に膝をかけ、怒鳴り散らす。

 

「頭蓋骨を元に戻せと言っているんだ!」

 

彼がそう怒鳴ると部屋中からパチパチと木の軋む音が聞こえ、耳を覆いたくなる。

彼はベッドで横たわっている僕を一瞥するとふっと消えた。

 

 

そのとき目が合った。

 

 

彼の目は憎しみにあふれていた。

彼が何故豹変したかはわからない。

 

しかしその日から夢枕では怒鳴り散らすようになり、
僕は眠れない日々を過ごしている。

 

 

 

 

 

もう2週間程満足に眠れていない。

 

 

 

 

今朝は 震えて起きた。

冷や汗が止まらない。信じられない事が起こった。

いつものように彼に怒鳴られ彼が消えるのを冷や汗をかいて耐えていたら。

 

彼は憎悪の表情で部屋にあった大きなハサミを僕の眼前に突き刺してふっ、と消えた。

ベッドのかなり深い所までハサミはめり込んだ。

 

 

心臓が止まるかと思った。
これは夢なんだ。そう自分にいいきかせて朝まで目をつむった。

しかし、朝目を開けると、

目の前には夢と同じようにハサミが刺さっていたのだ。

 

 

 

 

 

恐怖を感じた。

 

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