僕は少し悔やんだ。
自らの憂さ晴らしにこの遺体の一部を弄んだのだ。
夢枕で罵倒されて当然だ。
僕は地上へ這い上がると、エミルの頭蓋 骨を棺へ投げ入れた。
粘土で復元されたエミルの顔は、
とても綺麗でやはり棺に納めるのは勿体ないと感じた。
何気なく墓石に目をやる。13年前に死んだ若者らしい。
…そして…あんなにも小さな頭蓋骨だったのに。
復元した顔は、端正で美しかったのに、
あの頭蓋骨の生前は男であることがわかった。
戦慄した。
見事に全てが頭の中で繋がった。
毎晩夢枕に出て来た男はつまり―――――
そのとき、世界が横に倒れた。