足が
腕が
頭が
疼く
足をかじられた
腕をちぎられた
頭を持って行かれて血まみれ
犬について行く間、4人はこの歌を歌いました。
今のわくわくする気分にぴったりだったからです。
やがて犬は、黒い木々が茂った森に消えて行きました。
悪魔猫と4人は、続いて黒い森に入って行きました。
犬は、ある木の下で立ち止まると、くわえていた頭蓋骨を置いて穴を掘り始めました。
金色のめがねをした悪魔猫が言いました。
「あそこに君らの骨がある。」
4人がぞろぞろと茂みからでて来ると、犬は何度も吠えました。
4人は気にもとめず、穴の淵に座り込み、自分達の骨を探し始めました。
「今朝の夢で聞いた鳴き声と同じだ」
「あとついでに、僕らを殺した奴の飼っていた犬だ。」
「この鳴き声は死んでも忘れない」
「でも、飼い主はどこかに行ってしまって、ひとりぼっちなんだろう。」
「かわいそうだね。」
「僕らの骨を、宝物と一緒に大事にしていたんだ。悪いやつじゃないよ。」
穴の中には、大きな石がついた首飾りや、形の良い靴が何足も、
そして使い古された犬の遊ぶ玩具などが入っていました。
その中にまぎれて、大腿骨と上腕骨が見つかりました。
彼らはきちんとそれ以外を穴に収め、平らに土を盛ると、吠える犬に向かって、
「ごめんよ、これは僕らのなんだ。」
「大切にしていてくれてありがとう。」
そう言ってその場を離れました。
しばらく離れても犬は鳴き止みませんでしたが、急にぴたりと鳴き声が止みました。
振り返って犬の方を見ると、穴の上で体を丸めて眠っていました。
「あぁ、だから、足や腕が暖かかったんだねぇ。」